この1年のこと
2016 / 05 / 22 ( Sun )
昨年3月に他のことで気になることがあって、診てもらいに行ったついでに血液検査をしたところ、慢性腎不全と診断されましたが、血液検査の結果だけでの判断でしたから、一時的に数値が悪くなったのかもしれないと思い、療法食を食べさせながら1ヶ月後にまた検査したら、もっとひどくなっていて、すでに尿毒症の状態で、いつなにがあってもおかしくないと言われてしまいました。そのときはもう頭が真っ白になってしまって。
うちが行ってる先生のところは、輸液には消極的で、出す薬もないということで、自分で調べてあれこれがんばってみることにしました。

食事に関してはすぐに療法食を食べなくなってしまったので、その時々、ハリーが食べてくれるものならなんでもOKということにして、その代わり食事以外のことでは、いいと言われるものは何でも試してみました。
まずはネフガード。でもその後カリナール1と2の資料を見たら、コバルジン、マイメジン、ネフガード、レンジアレンなど他社製品との比較表が載っていてコピーして比べてみたところ、ネフガードは尿毒素物質の糞中排泄の促進だけの効能であるのに対して、カリナール1はリン吸着(93%)、代謝性アシドーシス補正、低K血症補正の効果があり、カリナール2は尿毒素物質の産生抑制、尿毒素物質の糞尿排泄の促進、貧血改善サポート、抗酸化の作用があるということがわかりました。しかしあくまでも自社が宣伝のために作った比較表なので、本当のところはわかりませんし、この資料自体、社内研修用資料ということで今は公開されておりません。でもレビューもよかったことから、カリナール1と2を取り入れてみました。
それと、水素水がいいという話を聞いて、パウチのを一度購入したのですが、一度開けるとどんどん濃度が下がってしまう上に、使わなくてもほとんどの容器では自然と水素の濃度が下がるということで、すぐさまルルドを購入。
他にも、ジェモセラピーのコモンジュニパーを始め、コエンザイムQ10や、オメガ3脂肪酸(植物性より魚油がいいらしい)など、いいと言われるものはどんどん取り入れました。
それらが功を奏したのか、いったんはかなり状態が悪かったハリーがとても元気になり、食欲も出て、本当に病気なの?と思うくらい普通の生活ができるようになりました。おかげで、いつもの年と同じように、お花見にも行けたし、チューリップやバラやヒマワリやコスモスや、紅葉も見に行くことができました。この穏やかな生活がずっと続いてくれたら・・・と願っていましたが、今年の1月に急に体調を崩してしまって、病院へ行ったものの、数値はむしろ改善していました。しかし吐き気のせいか自分で食事を取れなくなっていきました。以前からお薬はヨーグルトに混ぜてシリンジであげていたので、自力で食べられなくなってしまった栄養を補充するために、流動食をシリンジで飲ませることにしました。
いくつか試してみましたが、キドナはどうしても体が受け付けないみたいで、飲んでも必ず吐いてしまいました。わんわんカロリーというのもダメでした。唯一ハリーの体が受け付けてくれたのがdbfのカロリーエースという流動食でした。
これをお湯を張った器に入れて湯煎のようにして少し温めて、お薬を混ぜて飲ませる毎日でした。なぜかしら私がだっこしていると吐かないので、食後はしばらくだっこしているのが日課になりました。もしも見ていないところで吐いて、それが逆流して窒息したり肺炎になったりしたら大変なので、家事をするときもスリングに入れて斜め掛けにして、ハリーのお顔を見ながらするのが毎日でした。
流動食を食べ始めてからもときどきは食欲のある日もあって、固形物(といってもやわらかいものですが)を食べたり、おやつを要求したり、果物を食べたりもしましたが、やはり体重はどんどん減って痩せていきました。病気発覚当時は2400gほどだった体重が今年の元日にはまだ2300g以上あったのに、それからどんどん痩せてしまって、3月末にはついに2000gを切ってしまいました。それからは坂道を転がるように減り続け、最後に量った亡くなる2日前には1580gしかありませんでした。それでも最後の日も、ちゃんと晩ごはんの流動食をゴクゴク飲んでくれて、もう足腰は立たなくなっていたのに、トイレに行きたいという意思表示をするので連れて行くと、支えられながらもしっかりおしっこもウンチもして、最後の最後まで手のかからないいい子でした。
もっともっと面倒をかけてくれてもよかったのに、最後まで男前で紳士なハリーでした。

これが生きているときの最後の写真になってしまいました。
晩ごはんが終わって、だっこしていたのだけど、ふと写真を撮りたくなって、私の膝の上で撮った写真です。
すっかり痩せてしまったけれど、まさかこの数時間後に旅立ってしまうとは思いませんでした。
harripon0008.jpg

この一年は、もしかしたらハリーが最後の思い出を作るためにくれた時間だったのかもしれません。
あるいは、私に心の準備をさせるための時間だったのかもしれません。
でもいつ何があるかわからないと思いながら生活していたとはいえ、心の準備などできるはずもありません。
毎日寂しくて寂しくてたまりません。
晩年、ハリーと私は毎日ハグをするのが日課になっていました。あのふわふわの感触も暖かいぬくもりももう二度と感じられないのだと思うと、涙がとめどなくあふれてきます。
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